『究極の万能ロッド』―軽さとパワーを両立したロックショアロッド(倉本啓二)
ドリームコンスリー88Hの上位機種として開発したドリームコンスリー810HRA。88Hの繊細さを残しつつパワーアップすることであらゆるシチュエーションでのワームゲームから長時間のキャストとアクションを続けるプラグゲームにも対応する。
-ロックフィッシュゲーム-
堤防や地磯だけでなく、沖磯などでも沢山のアングラーが訪れることにより、シーズン初期にはよく釣れていたポイントも夏本番になると魚影が少なくなり近距離だけではなかなか満足のいく釣果も出しにくい。そんなシチュエーションにおいても45gのジグヘッドやワームシンカーを振り抜けるバットパワーで、誰よりも一歩先のフレッシュなポイントを攻略することができる。

実際各地で釣りをして、その優位性は身をもって感じているところだ。オオモンハタ、キジハタ、アカハタ全てに共通しているが遠投することでフレッシュで大きな個体がまだまだ狙うことができる。PEラインも1号以下にすることでさらに遠投が可能となっている。
-ロックショアライトジギング-
30〜40gを使用してのショアからのスーパーライトジギング(SLJ)。例えば和歌山県南部では5〜7月にキビナゴが接岸することで、イサキ、真鯛、サバなどのフィッシュイーターがよく釣れるようになる。ハリのある調子が深場のジグをしっかりと動かしてくれて、フッキング時もしっかりと力を伝達してくれる。

ファイト時にはバットから曲がってくれる設計のため、ライトラインでのやり取りでも安心できる。特に108gというこのクラスにしては非常に軽い自重が、長時間の使用にも疲労感を感じさせず、釣りに集中できるところがありがたい。

-青物ゲーム-
九州でのロックフィッシュ狙いの時に何度となく出くわすヒラマサ。DD8でダートゲームをしているとボトムから跳ね上げた瞬間に反射食いをしてくることがある、またヒラマサの回遊の情報がある時などはボトムから30回ほど連続でダートをすることもあるのだが、5kgくらいまでの魚だとバットパワーが負けている感じがなく強引にやり取りをすることも可能だ。ロックフィッシュをしながら同じタックルで青物を狙いたいアングラーにもおすすめできる。

-ヒラメ、真鯛のワームゲーム-
北海道での春から秋にかけてや関西以西の冬場のヒラメゲームにおいて、シャローエリアでのワーミングだと20gより軽いジグヘッドを使用することが多く、特に風がありラインが膨らんでしまうような状況だとボトムを取るのが困難となる。しかしドリームコンスリー810HRAは、砂地でのリフトアンドフォールのボトム感知、ヒラメやマゴチなどのアタリをしっかりと伝達してくれる高感度ロッドとなっている。

真鯛、ヒラメ共に掛けた後は磯場へ一気に走るような魚ではないが、適度に曲がるベリーからバット部が首振りによるバレを防止してくれる。



