「感度に全振り?」。くせになるハードソリッド(中の人)
ドリームアップの本距離、南紀エリアは広大なフィールドで狙う40cm以上のアジや、近年こそ見かけなくなったが、荒磯に棲む35cmにもなる巨大メバルの聖地。そこで生み出されたロッドがドリームコンスリー81SF 椿。フロートリグ、キャロシンカーでの釣りに特化したモデルだが、南紀というフィールドで生まれただけにまずまずのパワーロッドという印象だ。プチダッカーを使用したライトショアジギングやジグヘッドの釣りも得意だが、ここではアジとメバルのフロートの釣りについてインプレッションする。
-フロートメバリング-
冒頭で述べたようにブランクについてはバットからベリーにかけてが非常に強く、ティップがそこそこ入る印象。キャスト時もフロートの重みを胴に乗せるというより、一気に振り抜く早いスイングスピードの方が飛距離が稼げる。硬調子でダルさがない分、ボトムの形状や藻場のありかが分かりやすく、大型メバルを掛けてからも藻場に潜られる心配が少なくて済む。また、食い渋り時のショートバイトも金属的に伝えてくれるので、フッキングに持ち込みやすい。



-フロートアジング-
基本的にフロートのメバルゲームと同じ感覚で使えるが、ボトムや藻場の感知というより、潮噛みを気にしたりする時にドリームコンスリー81SFのスペックが生かせる。アジは潮の流れに敏感で、潮がよどんでいるところでは食いが渋るため、潮流の変化を感じられるロッドが必須となる。ドリームコンスリー81SF 椿は潮の変化が手元に伝わりやすいため、そこを重点的に攻めることで釣果が伸びる。また、アクションを加える時も硬調子ゆえしっかりとフロート越しのジグヘッドまで動かすことができる。




-自分なりに感じたこと-
高感度ファーストテーパーの性質上、海の中からの情報量は多く伝わる。また、フッキングも決まりやすいと思う。飛距離を出すためには少しコツがいり、メバルの項でも触れたように、一気に振り抜く感じがよい。魚とのファイトは、特にアジングでは乱暴に巻いてくると口切れしやすい。走られたらロッドを送り込み、じっくりとやりとりすればいい。メバルは一気に寄せるのに適しているのでパワーファイトに持ち込みたいところ。特にレギュラーテーパーに慣れた人が買い換えた場合、最初は戸惑うかのしれないが、扱いに慣れれば超感度の恩恵に預かることができるだろう。(中の人)
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