【北陸エリア 】シャロー帯でキジハタを狙う （山下信吾）

エリアの特徴

冬にシーバスを狙いに来たことがあるこのエリア。少し荒れると一面がサラシに覆われるような地形。

岩礁サーフといったイメージで、全域でところどころに岩が頭を出すほど浅く、立てる岩を探しながら若干ウェーディング混じりに岩々を渡り歩き、広範囲に探っていく。

立てる岩から目先の2〜30メートルは、藻がびっしりで探ることすら困難で、その沖は若干深いところもあり（といっても5〜6メートルほど）海底がガチャガチャな岩礁なのでそこを狙う。

エリア的にはキジハタを狙う人がほぼ入りそうにないことから、出ればデカいだろうと期待してのチャレンジ。

タックル、ルアー選定

かなり人間側に不利な地形なので、少しでも優位に働くタックルを…と思い、ロッドは他社製ですが11フィートの物をチョイス。リールは5000番XHに、ラインはPE0.8号。

ジグヘッドは少しでも根掛かりを避けるためと、出来るアクションが限られているのでブリブリヘッド、ウェイトは16g。本当はもっと軽くしたいくらいですが、目標点まで飛ばすための選択。ワームは飛距離と動きを両立させやすいリーンシャッドの3.5インチ。

飛距離は必須だけど、ジグヘッドは重くできない。釣り座が低いので出来る限り高い位置でラインをコントロールしたいといった簡単なイメージ。

釣り開始

岩々を転々としながら攻めづらい地形に苦戦、ジワリジワリとモチベーションが落ちて行くなかで、同行の平山氏がトップで良型チヌ。

苦戦している時に魚を見せてくれる同行者には救われます。

ここからまた気合いを入れ直し、岩々を転々と歩き探ると周囲よりも少し足場が良く、目先が開けたポイントを発見。少し心にも余裕が出来る釣り座。

フルキャスト後、着底。すぐにリーンシャッドを小気味良く跳ね上げてからのフォールにズン！
ラインが細いこともあり少し緩めに設定していたドラグが唸る。

すぐに「良型だ！」と踊る気持ちと、「この根だらけシャローを無事に寄せられるか？」の焦りがほぼ同時に訪れてファイト開始！

冷静にギリギリまでドラグを締めて、ロングロッドを活かしながらゴリゴリと寄せる。

が、シャローで掛けたキジハタはどんなにリフトしようとしても抵抗して根に潜ろうとします。道中にある根に刺さるように突っ込む事もあるので、幾度となく潜られ、潜られたら出てくるまで待ち引き剥がす。

これを必死で何度も繰り返し、足元まで寄せた頃にようやく魚体が浮いて一安心。

ポイント、タックル、ジグヘッド、ワームと、全てがイメージ通りに成立した最高に気持ちの良い釣行でした。

こんなことはなかなか無いですけどね（笑）